高齢者・肥満の人・授乳中の女性は、真冬にビタミンD欠乏症になりやすく、骨がスカスカになり骨折しやすい。

ビタミン

真冬に多いビタミンD欠乏症とは

これからの季節は、真冬に突入します。
真冬に多いのがビタミンD欠乏症です。

ビタミンD欠乏症とは、何でしょうか?

ビタミンD欠乏症とは
体内でビタミンDが不足することで、骨がもろくなったり、筋力が低下したりする病気こと。

こんな症状が・・・

日光を浴びる機会が少ないこと。食事からの摂取不足であり、骨軟化症やくる病(小児の場合)、骨粗鬆症(成人・高齢者の場合)などの骨の病気、筋肉の痛みや衰え、さらには低カルシウム血症によるけいれんなどを引き起こす。

日光を浴びる機会が少ないことでビタミンD欠乏症に
日光を浴びる機会が少ないことでビタミンD欠乏症に

ビタミンD欠乏症、その考えられる原因とは

ビタミンD欠乏症になってしまう主な原因は・・・

最大の原因は太陽光を十分に浴びないこと

さらに、、、

  • 防寒で、肌の露出が少ない
  • 肌の色が濃い(メラニンが多い)
  • 高齢者
  • 肥満な人
  • 食事からの摂取不足
  • 肝臓・腎臓の機能低下
  • 腸の病気など吸収障害

なぜ?ビタミンD欠乏症は、高齢者に多いのか?

ビタミンDは、皮膚に紫外線(UV-B)が当たると生成されます。

が、、、

高齢になるとこの能力が大幅に下がります。

たとえば、、、

70歳の皮膚は、若者の約25%しかビタミンDを作れない

という研究結果もあります。

さらに、、、

ビタミンD皮膚合成量は10歳ごとに13%低下

するとも。

70歳の皮膚は、若者の約25%しかビタミンDを作れない
70歳の皮膚は、若者の約25%しかビタミンDを作れない

なぜ?ビタミンD欠乏症は、肥満の人に多いのか?

ビタミンDは、脂に溶ける脂溶性のビタミン。

そのために、、、

体脂肪が多いほど、血液中ではなく脂肪組織にビタミンDが吸収・貯蔵されやすくなるのです。

ですから、、、

体内にある程度ビタミンDが存在していても、血液中の「使えるビタミンD」の量が不足してしまう

のです。

体脂肪が多いほど、血液中ではなく脂肪組織にビタミンDが吸収・貯蔵されやすい
体脂肪が多いほど、血液中ではなく脂肪組織にビタミンDが吸収・貯蔵されやすい

なぜ?ビタミンD欠乏症は、授乳中の女性に多いのか?

授乳中のお母さんは、ビタミンD欠乏症になりやすいです。

理由としては・・・

母親の体内にあるビタミンDが、赤ちゃんの成長のために母乳へ移動するため

だといわれています。

さらに、、、

お母さんの母乳中のビタミンDの濃度は、育児用ミルクの10分の1以下で、実はとても少ない

のです。

お母さんの母乳中のビタミンDの濃度は、育児用ミルクの10分の1以下で、実はとても少ない
お母さんの母乳中のビタミンDの濃度は、育児用ミルクの10分の1以下で、実はとても少ない

また、、、

妊婦さんの場合は、早産や妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病のリスクが高まります。

なぜ?ビタミンD欠乏症は、肌の色が濃いに多いのか?

なぜ?ビタミンD欠乏症は、肌の色が濃いに多いのか?といえば、ズバリ答えは・・・

メラニン量が多いからなのです。

それは、、、

皮膚に届く紫外線(UV-B)が減ることで、ビタミンDの合成量が少なくなる

からです。

ビタミンDは、以下のような仕組みで作られます。

紫外線(UV-B)が皮膚に当たり、皮膚内でビタミンD前駆体が生成される

という流れです。

皮膚に届く紫外線(UV-B)が減ることで、ビタミンDの合成量が少なくなる
皮膚に届く紫外線(UV-B)が減ることで、ビタミンDの合成量が少なくなる

 





ビタミンD欠乏症を解決する

本格的な真冬を迎えると、ビタミンD欠乏症のリスクが高まります。

  • 日照時間がすくなくなり
  • 防寒着で肌は露出しなくなり
  • 外出がすくなくなる

では、その「ビタミンD欠乏症」対策は、大まかに3つあります。

  • 食べ物から補う(鮭・いわし・鯖などの魚や卵など)
  • サプリメント
  • 寒くても日光にあたる

ビタミンDを食事で補う

サプリメントで補う方法や真冬の日光浴も「ビタミンD欠乏症を解決法」としてありますが、今回は「食事でビタミンDを補う」方法を考えてみたいと思います。

食事でビタミンDを補う」には、とくに脂の多い魚が有効です。

多い順にあげると・・・

  1. サケ
  2. サンマ
  3. イワシ
サケ(鮭)は、とくに脂が多い魚です。
サケ(鮭)は、とくに脂が多い魚です。

たとえば、、、

サケ1切れ(80g)に、ビタミンDが25.6μg。
サンマ1尾(150g)は、ビタミンDが15.7μg含まれています。

ビタミンDが多い食材
ビタミンDが多い食材

[ ]内には、1回に食べる目安とその量を示しました。数字(μg)はビタミンD量です(日本食品標準成分表2015年版[七訂]より算出)。

賢いビタミンDの摂り方は?

ビタミンDは油に溶けやすい特徴があります。

ですから、、、

賢いビタミンDの摂り方として、油を使った調理法と相性がよいです。

竜田揚げにすると、ビタミンDは逃げない
竜田揚げにすると、ビタミンDは逃げない

 





冬場の散歩で、免疫力をアップさせよう

真冬にカラダとココロに不調が。それは、ビタミンD不足かも!?サンシャインビタミンを増強しましょう。

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
わかすぎ小児科クリニック:日光を浴びよう! ビタミンDと母乳の話
骨粗鬆症財団:ビタミンDを多く含む食品
おちゃのま:ビタミンD不足を食品で補おう 紫外線アレルギーや日焼け対策で気をつけたいこと
MSDマニュアル:ビタミンD欠乏症
スポーツ栄養ウェブ:ビタミンD皮膚合成量は10歳ごとに13%低下 ただし高齢者でも重要な供給源

 





 





 





 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し(2004年〜2015年)自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。現在は、オリジナル商品などのネットショップの運営。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。