栄養の世界のシンデレラ
このブログでは、ミネラルの重要性を何度なく説明してきました。
これほど、、、
健康な生活を維持するために重要な栄養素はない
と考えています。
何度でも、その重要性について語りたいと思います。
アール・ミンデル博士は、「ビタミンバイブル」という著書の中で、ミネラルの重要性に関して「金言」といえるほどの言葉を並べています。

ビタミンは重要なものだが、ミネラルなしでは何もできない。ミネラルこそ、栄養の世界のシンデレラと私はいいたい。ほとんどの人がそのことを知らないのだが、ビタミンはミネラルの助けなしには吸収されることも、その機能を果たすこともできない。また、人間の体はいくつかのビタミンを合成することができるけれども、ミネラルはどれ1つとして作り出すことはできない。
『ビタミンバイブル』 34頁
すべてのミネラルは抗酸化物質になりえるが、体の中でつくることができるミネラルは1つもないので、みな食事によって摂らなくてはならない。ミネラルが最適のバランスで体に供給されることの重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。ビタミンはミネラルの助けなしには、上手く吸収されないし活用されないのだ。
『ビタミンバイブル』 224頁
さらに、、、
ミネラルなしではビタミンも酵素も機能できない

知られざるもう1つの栄養学『ミネラルの秘密』の著者で栄養学とミネラルの研究者でもあるエルマー・G・ヘインリックは、この著書の中でこのように語っています。
化学肥料を使用すると、植物が土壌中のミネラルを吸収するのを助けていた有益なバクテリアが殺されてしまいます。それだけではなく、植物の根が特定の栄養素で飽和状態になるため、その他のミネラルの吸収が難しくなります。その結果、植物はミネラル不足に陥るのです。
知られざるもう1つの栄養学『ミネラルの秘密』10頁
ビタミンや酵素の働きについては割合よく知られていますが、じつは、ミネラルが十分になければうまく作用できません。私たちの体内で行われているその他の生化学的反応も、ミネラルなしではうまくいきません。そもそも地球上で営まれる生命活動にはミネラルが不可欠なのです。
知られざるもう1つの栄養学『ミネラルの秘密』12頁
この世界を構成する元素が100種類以上あることは分かっていますが、私たち人間の体の96%は、酸素と水素と炭素と窒素という4種類の元素で構成され、残りの4%は70種類以上のミネラルで構成されています。
知られざるもう1つの栄養学『ミネラルの秘密』12頁
「ビタミンを必ず摂りましょう」という話を耳にすることはよくありますが、「ミネラルを必ず摂りましょう」という話を聞くことはほとんどありません。母親に、ビタミンを摂るようにいわれたことはあっても、ミネラルを摂るようにいわれたことはあまりないでしょう。
また、ビタミン不足で生じる病気についての情報はよく耳にしますが、ミネラル不足と病気の関係について耳にすることはほとんどないかもしれません。
ところが、そのビタミンが私たちの体内で働くには、ミネラルの存在が不可欠なのです。
知られざるもう1つの栄養学『ミネラルの秘密』29頁
微量ミネラルを強くお勧めする理由
5大栄養素の1つである「ミネラル」
人間は、このミネラルを体内で生成できません。
ミネラルを補給するには、食べものから摂ってくる以外方法がないのです。
たった0.3%のミネラル不足で1日の栄養99.7%がダメになることをご存じですか?
たとえば、、、
1日の摂取量が、炭水化物、タンパク質、脂質を1日約500グラムとして比べると、ミネラルの摂取量は、1日たったの約1.5グラムです。
割合にすると、、、
全体の栄養摂取量のわずか0.3%です。
しかし、、、
ほんのわずかな量のミネラル「約1.5グラム」を摂らなければ、食べたものが栄養として働けないのです。

生命活動に欠かせない「微量ミネラル」
5大栄養素の1つであるミネラルですが、そのなかでも見落としがちなのが『微量ミネラル』です。
その、、、
摂取量は、微量ですが私たち人間の体の機能を正常に働かせる大きな役割を持っています。
どれくらいわずかな量かというと・・・
モリブデンの推奨量は成人男女とも20~25㎍とごくわずか
ミネラルとは…
健康維持の原則、立役者
と、いえるものなのです
微量ミネラルの一つである「モリブデン」を例にとると
たとえば、、、
モリブデン(molybdenum)は、原子番号 42、元素記号 Mo のクロム族元素の一つ。
モリブデンは、キサンチンオキシダーゼ、アルデヒドオキシダーゼ、亜硫酸オキシダーゼの補酵 素(モリブデン補欠因子)として機能している。
特に亜硫酸オキシダーゼの生理的意義が大き く、先天的にモリブデン補欠因子、又は亜硫酸オキシダーゼを欠損する症例では、亜硫酸の蓄積に よって脳の萎縮と機能障害、痙攣、精神遅滞、水晶体異常などが生じ、多くは新生児期に死に至 る。

のように「微量ミネラル」は、ほんの少しの量でありながら人体に大きな影響を与えています。
さらにいえば、、、
微量ミネラルの代表格である「鉄」ですが・・・
とくに女性に対して、、、
「鉄」が欠乏すると「月経で血液が失われてしまうため、貧血につながりやすい」のは、有名です。鉄が不足すると無力感や食欲不振などが起こります。

また、、、
「鉄」で気をつけなければならないのが、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があるということ。


いまの私たちに必要なのは、“ミネラル”を意識して摂ること
私たちは、積極的に「ミネラル」や「微量ミネラル」を摂る時代に生きています。
大量生産型の農業や加工食品の増加により、食材の栄養密度は昔より低下しています。
だからこそ、、、
私たちは意識してミネラルを補い、身体の基礎代謝や免疫、細胞の働きを支える必要があります。
目に見えないレベルの微量ミネラルこそ、健康の土台をつくるのです。

それは、、、
最近の食生活は、おおむね加工食品の比率が高く、ミネラルや微量栄養素が不足しやすい。
加工食品の多いコンビニ弁当などに偏ると、必要なミネラルが十分に摂れず、長期的には体調不良や代謝バランスの乱れ、そして、生活習慣病につながり「メタボリックドミノ」を倒してしまう可能性が大きいのです。
ではでは。
参考にしたサイト
エルマー・G・ヘインリック著:ミネラルの秘密
アール・ミンデル博士著:ビタミンバイブル
厚生労働省:微量ミネラル
厚生労働省:日本人の食事摂取基準
オムロン:私たちの体を守る「微量ミネラル」の重要性
TBSニュース:なぜ日本の医療費は増え続けるのか? 47兆円は「誰が負担する?」参議院選挙で“医療の公約”を比較
ニッポンドットコム:日本の男性喫煙率、ピーク時の1/3まで減少



